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machi column

VOL.04 「まちなか再生計画“住めるまちづくり”」

皆がまちなかに、住むことができるためには問題がいっぱいあって、地価が高いことももちろん、土地があっても狭いし、借地で建て換えもできない等、やむなく郊外に移り住む人や複雑な問題が絡みあって、日本中で住みつづけられない人がいっぱい。
町中も空き地や駐車場に変わっている。
土地の有効利用ができない地権者、貸しビルを計画しても借り手が心配という人がいれば、そこに住みたいと考えている人と色々な人たちを行政が積極的に支援協力して住めるまちづくりをめざすというのはどうでしょう。

方法はいっぱいあると思う。
例えば、コーポラティブハウス
狭い土地を2,3件あわせてある程度の土地にして採光も考慮し、合同で立て替えをすることや、1,2階は自己所有の店舗と住まい3階から上は分譲して建築費を算出するために参加者を公募する。
もちろんまとまった土地を共同で購入して自分たちの住みたい家を設計から参加して実現することも可能。

行政がまとめて土地を購入し、公団住宅を賃貸することも必要かもしれません。
ただ、今までの公団住宅のように経済性重視の皆があまり住みたくないような四角い箱の塊のような切ない住宅はもういりません。
人にやさしく、高齢者にやさしい住宅が駅前に広がった町はそれこそが、住める町豊橋のシンボルになっていくのです。

人がすむために集まってくれば、自然にサービスの為の日常雑貨の店舗も増え、ますます住みやすくなり、点が線となってにぎわいも戻ってくるのです。線が交差をして十字になればそこに路地が生まれ、町が拡がっていくのです。
最近、広小路を歩いて気が付くのですが、若者たちの店が新しくでき始め、何かが動き始めたような気がします。もっともっと市も支援して、空き店舗がなくなるよう公募して、店舗が繋がっていけば自然に賑わいが帰ってくるだろうし、面白い店も増えれば、又、楽しく歩くことができるのでは?
町は刺激的なほうがおもしろい、若者もお年寄も高校生も色々な人が駅前で混じりあい接することでお互いを理解し、許容し合い顔なじみになってはじめて世代を超えてお互いを意識することができるのだと思う。
そんな場を行政が提供できるのが公共施設づくりではないかと思う。
市の基本計画の中にある駅南地域の文化施設の運営も、市民参加で設計から開館時間、利用方法、規則さえも利用する市民が皆で考えていくことで自然にスムーズな運営が可能になっていく。
行政も市民を信頼し、その運営費用についても36万市民の知恵を駆使して運営すれば、赤字のお荷物施設には決してならないと思う。

鹿児島の枕崎に故郷創生資金で造った海洋博物館(現在は美術館)に行く機会があリ、そこでの館長さんのお話はまことに興味深く、人口3万弱の都市の博物館は最初こそ人も来たが訪れる人もなくなった頃、市に山口長男の絵を多数寄贈されたのを機会に、美術館として転換し、『風の芸術展』というテーマの絵や彫刻のコンクールをやるようになった。
その時期はとてもにぎやかで、全国から作品が集まり、その受賞作品を買い上げて展示するようになると、ぼつぼつ人も来るようになり、市民展もひらかれるようになったそうです。

全国にあるこんな施設もこの枕崎のように柔らかな思考で運営して、今ある施設を有効に利用すれば市民にとっても、全国にむけて情報発信の基地としても機能をするのです。
住民参加型の駅南文化施設が、市民をも巻き込み、全国へ向けての情報発信基地としての役割を果たす施設になれば、市民参加型都市として誇れる豊橋市になっていくのではないでしょうか?
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